4-３. 無言のコミュニケーションメソッドⅢ

「人は見た目よりも中身」とは言うものの、ルックスは大切。なぜなら、人はほとんどの情報を視覚に頼っているからです。意中の相手と会う時は、事前に好みのタイプを探り、相手に好まれる服装で臨むと効果的です。

　人の中身は外側からは見えません。ですが、誰かに会う時、私たちは目でとらえる視覚情報を基準に、実際は多くのことを判断しています。人の第一印象は7秒だとか15秒で決まると言われていて、脳に蓄積された過去の様々な記憶データから、あなたの外見を通して、あなたの性格・人間性などが判断されてしまうのです。

　もしも今、あなたに意中の人がいるのなら、一番いいのはその彼が好きな女性のタイプや外見を知ること。あなたが何を着たいとか、好みがどうというよりも、好意を抱いている相手にどう見られたいか、誰に受け入れられたいのかを考えながら、ビジュアルのイメージを決めていきましょう。

　例えば、以前こんな女性がいました。付き合っている彼は某アイドルグループが好きなのに、彼女は秘書のように隙のないファッションをしていたのです。関係が冷えかけた時、試しに髪型を変え、服装の方向性も変えたところ、それだけが理由とは言い切れませんが、相手が彼女の気持ちに動かされて修復したということがあります。このエピソードからも、ルックスの大切さがお分かり頂けるでしょう。

　外見は所詮、自分には見えないのですから、自分の好みよりも相手の気持ちを最優先・最上位におけるようになりたいものです。性格や中身を変えるよりも、見た目を変えるほうが手っ取り早いです。

　ファッションやメイクなど「見た目を変える」ことに抵抗を感じる女性が多くいますが、そんなことで躊躇しているようでは、意中の男性とはとても恋仲にはなれません。「外見は自分では見えないもの」と割り切り、思い切って相手が好む格好をしてみましょう。

●どストライクでなくてもいい。ボールにならないこと

　一般的なことを言えば、男は髪が短い女性よりも長い女性が好きです。ジーンズやパンツスタイルよりスカートの方がやっぱり嬉しい。フラットな靴よりも、腰がグッと上がるハイヒールの方が魅力的に感じるものです。男が太く短くガッチリとしていて平らなら、女性は柔らかくしなやかで曲線を描いている。その違いに男は惹かれるのです。

迷った時は・・・

で、「ボール」になるのを防ごう

●あなたの現在地と、目指すルックスのズレはどのくらい？

　相手の好みを聞き出したら、右の４つのタイプに分けてみてください。併せて、あなたが好むファッション・スタイルもタイプに分けてみましょう。まずは２つのズレの程度を把握します。

　次に、ズレを埋めるための服装選びに取り組みましょう。彼から女性の好みを聞き出す方法は、これから学習する３つの「きく」を活用すること。映画、ドラマ、CMなどの話をしながら、女優やタレントの好みを訊き出す。雑誌を見ながら訊く。時には、ストレートに「○○さんって、どんな女性がお好きなんですか？」と訊くのもいいでしょう。

　結婚では、家計をきちんと守れる女性、そして家や子どもを安心して任せられそうな女性が求められていると言われています。結婚する意志のある男性に聞いた「相手に求める条件」でも、「人柄」に次いで「家事・育児の能力」が第２位という結果になりました。

国立社会保障・人口問題研究所による「2015年社会保障・人口問題基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」をもとにキャリアカレッジジャパンが作成