5-5. リフレ―ミングでポジティブな会話に

「マイペース」という性格を表現する時、「グズ」ではなく「慎重派」と言えば、理知的な印象を与えることができます。このように、自己評価でマイナスになりがちな所はプラスに変換し、会話の内容も前向きにしていきましょう。

　人には色々なタイプの人がいます。例えば、「私なんて、デブで料理もできないし最低なんだよね」と言って、悲しそうな表情を浮かべる人に対して、「そうだね」などと言えるわけがありません。

　皆さんだったら、こういう時に「でも、元気で健康そうに見えますよ」などと、何とかしていい所を探し出そうとしませんか？これをリフレーミングと言います。つまり、フレーム(額縁)を変えたら同じ絵でもまるで違う絵に見える、ということを意味します。この方法を理解することで、あなたが抱いているあなた自身に関する思いや評価だけでなく、仕事や人生の世界観までも一瞬にして変化させることができます。

　世の中には絶対的な真実などというものが一体どれくらい存在しているでしょうか？おそらく一つもないはずです。あるのは、私たちがそこに加える解釈や意味付けだけ。その時、どんな意味付けをするかが、私たちの人生を決めるのです。

　もし、あなたが自分の失敗を長い間引きずっていたり、落ち込んでいる事柄からなかなか抜け出せないタイプなら、このリフレーミングのスキルは大いに役立ちます。性格ではなく、言葉を変えるのです。

　あなたの意味付けで人生が変わるなら、どうせならポジティブな言葉で、あなたのパワーになる意味付けをしてください。

　練習すれば誰でも、どんなことでもリフレーミングできます。

　大切な相手にとって、癒しの存在になりたいと思う女性は多いもの。でも、「癒し」という言葉一つとっても、男女では意味や解釈が違うことを知っておいた方がいいかもしれません。あなたは「癒し」と聞いて、どんなことを頭に浮かべますか？温かいイメージ？リラックス？ぬくもり？穏やかで平穏なイメージにつながっているはずです。でも、男性にとっての癒しは自分の力が認められることです。「辛かったね。頑張ったのにね」という共感はいりません。「あなたならできるよ」「大丈夫、あなたは最高だから」という承認なのです。彼をオンリーワン、ナンバーワンにしてあげるのはあなたなのです。